ペルー映画祭

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上映スケジュール

 

『アンデス、ふたりぼっち』

標高5,000メートルを超える現代から遠く離れた場所に暮らす老夫婦、ウィルカとファクシの物語。伝統的なアイマラの儀式では、母なる大地のパチャママに祈る。飼っていたリャマは狐に襲われ、マッチを買いにいった夫・ウィルカはその途中に倒れてしまう。彼らは悲惨さと時間の過酷な経過に直面しても、神々に懇願し、都会へと出て行った一人息子がいつか戻ってくるという希望を失うことはない。本国では、全編アイマラ語で制作された長編映画としても話題に。

2018 グアダラハラ映画祭 Best First Film,Best Photography and FEISAL
アカデミー賞®2018国際映画賞ペルー代表

 

監督 オスカル・カタコラ
出演 ロサ・ニーナ/ヴィセンテ・カタコラ
作品データ 2017年/ペルー/86分/アイマラ語/Blu-ray

 

『Mataindios[原題](マタインディオス)』

アンデスのある村の住人たちは、家族を亡くした人々の苦しみを救うため、聖人の祭りを計画する。執行役の4人は祭りをより盛大なものにするため行き過ぎた準備をするが、辛うじて成功する。しかし彼らの内の1人の想定外のアクシデントをきっかけに、村人たちは祭りの必要性を疑い始め…。

2018 リマ映画祭正式出品

 

監督 オスカル・サンチェス/ロベルト・フルカ
出演 カルロス・ソラーノ/ナタリー・アウレス/グリセリオ・レイノーソ
作品データ 2018年/ペルー/76分/スペイン語、ケチュア語/Blu-ray

 

『忘却』

ペルーの首都リマに生きる老バーテンダー、高級レストラン給仕や革職人、路上パフォーマンスで日銭を稼ぐ若者や子どもたち。歴代の大統領就任式の様子と交差しながら、バーテンダーの作るカクテルや大道芸人たちの小道具、記憶力をよくするカエルジュースなど彼らが作りだす産物と語る言葉の数々が手厚くちりばめられる。経済的に、政治的に困難な状況を生き続けるために人々が忘れていること、忘れえないことに耳を傾け、丹念に編まれた『忘却』という一編の詩は慈しみに溢れている。

 

監督 エディ・ホニグマン
作品データ 2008年/オランダ・ドイツ/93分/スペイン語/ドキュメンタリー/DVCAM

 

『アンダーグラウンド・オーケストラ』

パリの地下鉄構内、あるいは街角で、さまざまな音楽家が思い思いの楽器を演奏し、糧を得ている。どこの都会でも見慣れた光景であるが、彼らの多くは政治亡命者であり、不法移民である事実が音楽を奏でる背後に潜んでいる。異国の地で生き延びる人々の演奏、生活、ことばを画面に瑞々しく焼き付ける。

1999 山形国際ドキュメンタリー映画祭 審査員特別賞

 

監督 エディ・ホニグマン
作品データ 1997年/オランダ/115分/フランス語、ルーマニア語、スペイン語/ドキュメンタリー/35mm

 

『わたしはここにいる』

ペルーを形成する3つの地域──高地のアヤクーチョ、アマゾン川流域のアマソナス、そしてリマが位置する海岸部をめぐり、そこに住む人々の言葉と歌声に耳を傾けた音楽風土記。知られざるペルーの辺境を旅して、人々の多種多様さを知り、彼らが奏でる豊饒な音楽に惹き込まれる。切り取られた風景の圧倒的な美しさと並行して、時代に翻弄される庶民の姿が浮き彫りになる。

2013 サンセバスチャン国際映画祭正式出品

 

監督 ハビエル・コルクエラ
出演 マガリ・ソリエル/ラウル・ガルシア・サラテ/ハイメ・ガルディア
作品データ 2013年/ペルー/123分/スペイン語、ケチュア語、シピボ語/ドキュメンタリー/Blu-ray

 

『ある詩人への旅路』

ペルーの最も重要な詩人の1人、ハビエル・エローは、1963年、21歳の若さで殺された。姪のアリアルカは、ある日ハビエルのトランクを発見する。そこには、彼女が知らなかった歴史が閉まってあった。手紙や詩を通じて、ハビエル・エロ―の人生の道のりを追う。

2019 バリャドリッド国際映画祭正式出品

 

監督 ハビエル・コルクエラ
出演 パウチ・ササキ(「名もなき歌」)
作品データ 2019年/ペルー・スペイン/96分/スペイン語/Blu-ray

 

『わが町の映画館―ペルー映画館の記跡―』

ペルーの様々な地域にある古い映画館で働く人々が、自身を主役とした映画を上映する。ベテランの映写係、切符係やマネージャーたちが、自分と人生を共に歩んできた映画館との懐かしく掛けが
えのない思い出の数々を振り返る。まさに、主役は映画館。ペルーの映画館史を巡る。

 

 

監督 ワリ・ガルベス
出演 映画館で働く人々
作品データ 2020年/ペルー/100分/スペイン語/ドキュメンタリー/Blu-ray

 

『ペルーの叫び~36年ぶりW杯出場の表と裏~』

36年ぶりの出場となった2018年W杯。それは80年代初頭から政治・経済ともに暗黒の時代を耐えてきたペルーの人々に希望の光を与えた。人々の熱狂の様子と回想談から、新たな時代へと進もう
とするペルーの人々の本質を映し出す。

 

 

 

監督 ホセ・カルロス・ガルシア/カルロス・グランダ
出演 サッカーペルー代表多数/ガストン・アクリオ
作品データ 2019年/ペルー/82分/スペイン語/ドキュメンタリー/Blu-ray

 

『クッキング・アップ・ドリームス』

ペルー国内のさまざまな地域や、世界の主要都市に移り住んだ人々と共に食文化を旅する。ペルーの食文化を海外に発信することで、国を活気づけようとするシェフや若者たち。今注目の美食・ペ
ルー料理、その食の原点を探っていく。

2011 第2回東京ごはん映画祭上

 

 

監督 エルネスト・カベージョス
出演 ガストン・アクリオ/フェラン・アドリア
作品データ 2009年/ペルー・ブラジル/76分/スペイン語/ドキュメンタリー/Blu-ray

 

『残されたぬくもり』

古びた橋、廃墟、懐かしいメロディー。20世紀末の武力衝突は、ペルーの様相を一変させてしまった。アンデスの領土は、消えることのないその記憶を映し出す鏡のようだ。内戦の傷跡に向き合う人々の苦悩を伝える。そして、その思いをのせたケチュア語の歌声が静かに響く。

2018 ラス・アメリカス国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞

 

監督 セバスティアン・ハリャデ
作品データ 2017年/ペルー/69分/スペイン語、ケチュア語/ドキュメンタリー/Blu-ray

 

『Supa Layme(スーパ・ライメ)』

南米ペルーのアンデス高地で牧畜を営むスーパ・ライメ一家。一家6人と、リャマとアルパカが200頭、羊が15頭、ニワトリ5羽、それに馬とロバ。標高4700mの高地で生きてきた彼らがある日ふもとの村に移住した。これはそんな彼らの日常のおよそ一年半の記録。

2019 リマ・アルテルナ国際映画祭国内部門グランプリ

 

監督・編集 藤川史人
出演 スーパ・ライメ一家
作品データ 2019年/ペルー/103分/スペイン語・ケチュア語/ドキュメンタリー/Blu-ray

 

『ローサ・チュンべ 奇跡の一日』

警察官のローサ・チュンベは、酒やギャンブル漬けの日々を送っていた。18歳の娘と暮らすも、関係はよくない。ある日、娘は産んだ子供を置き去りにし家を出て行ってしまう。孫の世話をすることで、酒とギャンブルで乱れていた暮らしが一変し、母性が蘇える。しかし、予期せぬ出来事が彼女を“奇跡のキリストの聖行列”へと導いていく。

アカデミー賞®2017国際映画賞ペルー代表

 

監督 ジョナタン・レライーセ・チアン
出演 リリアナ・トルヒーヨ/シンディー・ディアス/エル・ゴルド・カサレット
作品データ 2015年/ペルー/73分/スペイン語/Blu-ray

 

『くもり空の下で』

年齢も身分も気候も全く異なる場所に暮らす3人のペルー人女性の物語。それぞれの年代で問題に直面する女性たちの姿が、異なる気候になぞらえて象徴的に描き出される。

Official Selection at Warsaw Film Festival
Official Selection at Habana Film Festival

 

監督 エンリカ・ペレス
出演 クラウディア・ルイス・デル・カスティージョ/フィオレリャ・デ・フェラーリ/マリア・ウノック(「名もなき歌」)
作品データ 2014年/ペルー/84分/スペイン語、ケチュア語/Blu-ray

 

『ユートピアクラブ 消えた真実』

2002年7月、首都・リマにある「ユートピアクラブ」で火災事故が起き、29人の若者が命を落とした。ジャーナリストのフリアンは、その訴訟の再開に執着していた。16年を経ても、公正な裁判を受けられないままでいる遺族たち。あの夜に起こった真実とは。実際の事件を基に描く。

 

監督 ヒノ・タッサラ
出演 レンゾー・シューレル/ロッサーナ・フェルナンデス・マルドナード/カルロス・ソラーノ
作品データ 2018年/ペルー/115分/スペイン語/Blu-ray

 

 

 

 

上映期間 11/27(土)~12/10(金)
上映時間 作品案内参照
当日料金 一般:1,500円/大学・高校:1,300円/シニア・障がい者:1,000円
特別鑑賞券 3回券:3,300円 ※WEB予約ではご利用いただけません。
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