死が、あたかも一つの季節を開いたかのようだった―
堀辰雄の珠玉の作品「聖家族」と、優美な日本へ思いを馳せる「大和路」。この2作を題材に製作されたのが新感覚ブンガク映画「聖家族〜大和路」だ。生きることの儚さや愉しさ、文章の美しさなど、昭和初期の文豪堀辰雄の魅力に浸ってみませんか。





画家である河野扁理は、師である九鬼の死に翻弄されながらも、新作の絵を描くため奈良に滞在していた。数々の仏像、歴史建造物に触れるが、絵を描けず半ば諦めかけていた時に、不思議な女性・清美に出会い、絵のことを忘れて行く。
そんな中、九鬼の未亡人である、細木夫人と娘の絹子と再会することに―。九鬼の聖域であり、九鬼の家族であるその家はまさに「聖家族」であり、そして母と子に向うある特有の感情に気づき、そこへ足を踏み入れた自分に苦悩する河野。
絵は諦め、自暴自棄に陥った河野は、あるバーでダンサーの沙羅に心を奪われる。 絹子と対照的な沙羅の魅力と作品づくりから逃げ出したい気持ちから河野は沙羅と一緒に街を出ようとするが…。





監督 秋原正俊
原作 堀辰雄「聖家族」「大和路」
CAST 片桐仁/岩田さゆり/末永遥/堀ちえみ/初嶺麿代/高野ひろゆき
公式HP http://www.kaerucafe.co.jp/seikazoku/

制作データ 2010年 日本 75分
配給 カエル・カフェ