DUBHOUSE:物質試行52/映画としての音楽

movie info

七里圭監督/極北の映画2作品一挙上映

極限のフィルム表現、声と響きの饗宴――その闇と光、サウンド・トラックを体感せよ!

 

DUBHOUSE:物質試行52

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2010年国立近代美術館における建築家 鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画。建築が生み出す闇を捉えるという当初の意図は、翌年3月11日の出来事により決定的な変化を被る。七里は、展示作品を撮影した光の部分と同じ時間の闇を冒頭に置き、その中に、鈴木が描いた被災地のドローイングを沈ませた。映画館は、闇を内在した建築である。その闇から浮かび上がろうとする映画は、映画館に放たれる光であると同時に、祈りであるかもしれない。これは、極北のメタ映画であり、歴史的出来事への応答でもある。

 

監督 七里圭/鈴木了二
作品データ 2012年/16分/35mm(FUJI)

 

 

映画としての音楽 [Screening Version]

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2014年4月26日、異才・七里圭の仕掛けた一夜限りの実験的なライブが行われた。映画を音から作り始める試みの第1弾となったそれは、擬人化された映画史と「サロメ」のテキストが交錯し、総勢12名の歌、謡、語り、叫びが怒号のように渦巻く、スクリーンから空間へ映画を解き放つ儀式であった。これはその記録映画ではない。まだ目覚めぬ映画を呼び覚ます声と響き。やがて全貌を現すだろうそれを予見する、映画としての「映画としての音楽」である。

 

監督 七里圭
音楽 池田拓実/さとうじゅんこ/徳久ウィリアム/山崎阿弥/sei/山形育弘/古賀彰吾/今藤哲平/長宗我部陽子/中村ゆい/大山晴子/滝沢朋恵/飴屋法水/多井智紀
作品データ 2014年/56分/HD
上映期間 4/25(土)~5/8(金)
上映時間 19:00
当日料金 一般・大・高:1,500円/シニア:1,000円
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