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紙の上をすべるエンピツの筆跡から生まれる穏やかで優しいコミュニケーションがある。映画の主人公は、静岡県湖西市にあるサーフィン&ハワイアン雑貨店の店長、太田辰郎さん。ろう者である。そんな太田さんに魅力を感じた今村彩子監督もろう者。2年間取材を重ね、「言葉を超えたコミュニケーション」を多くの方に知ってもらいたいという想いを込めて、2011年夏に完成したドキュメンタリー映画。
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映画の主人公は、静岡県湖西市にあるサーフィン&ハワイアン雑貨店の店長、太田辰郎さん。ろう者である。30年以上のキャリアをもつサーファーで、自らサーフボードを作る職人でもある。4年前、長年の夢だった自分のお店を開いた。聞こえない太田さんがお客さんをもてなすために考えたのが、自らも愛飲するハワイの珈琲をサービスすること。来てくれた人に、まず珈琲を入れ、ジェスチャーで勧める。そして、紙とエンピツで筆談が始まった。
「今日、波乗った?」「乗ったよ。いい波だった」
ハワイアンと間違えられるほどの風貌の太田さんは、筆談だけでなく、声を出して、大きな身振りと豊かな表情で人懐こく話しかける。彼のもとには、手話と全然縁のなさそうなサーファー達も気軽に集い、身振り、手振りで会話を楽しんでいく。コミュニケーションは声で話すことだけではない。手話だけでもない。筆談、身振り、そして、笑顔。相手に気持ちが通じれば、何でもありだ。
一番大切なのは、伝え方ではなく、相手に伝えたいという気持ち。
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